アオアズマヤドリ
Satin bowerbird

アオアズマヤドリのオス
アオアズマヤドリのメス
科名
ニワシドリ科
その他の名前
英名:[Satin bowerbird]
学名:[Ptilonorhynchus violaceus]
分布
アオアズマヤドリはオーストラリア大陸東部の海岸近くの地域に分布しています。
大きさ
体長:30cm
羽色
アオアズマヤドリは雌雄で羽色が異なります。
渡り
渡りは行いません。
生息地
アオアズマヤドリは木々の茂った森林や、木の疎らに生えた林などに生息しています。
解説
アオアズマヤドリはオスとメスの羽色が大きく異なる種で、オスは全身、光沢のある黒色に近い青色をしていますが、メスは全体的には褐色がかったやや複雑な配色になっています。

アオアズマヤドリはオスは非常にユニークな「あずまや」と呼ばれるメスと交尾する空間を作る事で知られています。
あずまやの基本的な構造は小枝で細い並木道を作り、それに木炭と唾液を混ぜたもので黒く着色し、その周りの部分を花や羽毛、石などで飾りますが、この周囲の飾りの部分は鮮やかな青色をしたものを優先的に配置するという習性があります。
こうして出来たあずまやを気にいったメスが近づいてくるとオスは明るい色をした物を口にくわえ、求愛の為の鳴き声をあげてメスに交尾を促します。
双方の合意が成され、交尾が終わるとメスはあずまやと出ていき、単独でヒナを育てていきます。
このような「あずまや」を作る種類の鳥をニワシドリの仲間と言います。

アオアズマヤドリの餌は主に昆虫や果実などで巣は木の枝の股の部分やしげみなどに作られる事が多いようです。