コブハクチョウ
Mute Swan

コブハクチョウ
科名
カモ科
その他の名前
瘤白鳥
英名:[Mute Swan]
学名:[Cygnus olor]
分布
コブハクチョウはユーラシア大陸や北アメリカ大陸の所々の地域に疎らに分布し、南アフリカの南部、オーストラリア大陸の南部、ニュージランドなどに移入されています。
国内では北海道においては夏鳥として、本州では冬鳥または留鳥として生息しています。
日本国内の野生のコブハクチョウは飼育されていたものが逃げ出したか、大陸から渡来したものだと考えられています。
大きさ
体長:150cm
羽色
コブハクチョウは雌雄で羽色が微妙に異なります。
渡り
コブハクチョウは渡りを行いません。
生息地
コブハクチョウは河川や池、淡水の湿地や沼などに生息しています。
解説
コブハクチョウは英名を「[Mute Swan(無言の白鳥)」と言い、その名が示す通り、ときどき「シュー」や「ブー」などと言った小さな鳴き声を発するだけで基本的には凄く静かな鳥として知られています。
また、和名である「コブハクチョウ」はクチバシの上の部分に黒いコブがある事から名づけられました。

コブハクチョウの羽はそのほとんどが白色ですが、首の中ほどから頭部にかけての部分はやや褐色がかっています。また、成鳥のクチバシは黒とオレンジ色で構成されていますが、幼鳥は黒と灰色で構成されています。
首は長くてやや折れ曲がっており、足の部分は上記の写真には写っていませんが、短くて太いという特徴があります。

コブハクチョウは雑食性ですが、主に水生の植物を食べて暮らしており、水の中の植物を長い首を使って上手に取って食べます。植物以外ではエビなどの甲殻類や貝などの軟体動物も餌としています。

コブハクチョウは体の構造から陸上ではあまり素早く動く事ができず、基本的には水辺から離れる事はありません。
繁殖期になるとペアになって縄張りを守るようになりますが、繁殖以外は群れで行動します。

巣は湖の岸辺や河川、小川などの付近に植物を積み上げて作った大きなもので、コブハクチョウは一度つがいになると一生同じ相手とそいとげるとされています。