チョウゲンボウ
Common Kestrel

チョウゲンボウ
科名
ハヤブサ科
その他の名前
長元坊
英名:[Common Kestrel]
学名:[Falco tinnunculus]
分布
チョウゲンボウはユーラシア大陸のロシアの北部と東南アジアの南部以外のほぼ全域とアフリカ大陸の全域に分布しています。寒い地域に住む個体群は冬になると南へと移動する事があります。
日本では北海道から九州までの地域に留鳥または漂鳥として生息していますが北海道では数が少ない。
大きさ
体長:35cm
羽色
雌雄で羽色が異なります。
渡り
チョウゲンボウは一部、渡りを行います。
生息地
チョウゲンボウは草原や低木地、農耕地、河原などに生息しています。
解説
チョウゲンボウは草原や低木地などの周囲が見渡しやすい場所に主に生息しているハヤブサ科の鳥ですが、現在では町の中で生活している個体も一部、見られます。

チョウゲンボウの狩りは視界の開けた場所でホバリング(空中で静止する飛行状態)しながら獲物を探し、獲物を見つけると急降下するか、ゆっくりと近づいて捕獲すると木の上などに運んで食べます。
獲物となる動物はネズミなどの小型の哺乳類や爬虫類、バッタや甲虫などの昆虫、小型の鳥などですが、獲物となる鳥が群れをつくっている場合にはモビング(獲物となる鳥が逆に攻撃してくる行為)される事もあります。
また、チョウゲンボウはオスよりもメスの方が体が少し大きいという特徴があります。

巣は崖の岩棚や樹洞、建物の隠れた場所に作り、大型の鳥が使っていた古巣などを利用する事もあります。

チョウゲンボウによく似た種類の鳥にコチョウゲンボウがいますが、こちらは少し体が小さく、飛び方が素早いという特徴があります。