ヒゲワシ
Lammergeier

ヒゲワシ
科名
タカ科
その他の名前
髭鷲
英名:[Lammergeier]
学名:[Gypaetus barbatus]
分布
ヒゲワシはユーラシア大陸のアジア中部、中東、ヨーロッパ南部の他、アフリカ大陸の北西部、東部、南部の一部地域にも分布しています。
大きさ
オスの体長:100cm
メスの体長:110cm
羽色
ヒゲワシは雌雄で羽色が似ています。
渡り
ヒゲワシは渡りを行いません
生息地
ヒゲワシは山岳地帯の草原や岩場などに生息しています。
解説
ヒゲワシは名前の通り、クチバシのすぐ後ろあたりに髭のような黒い羽毛の生えた猛禽類の鳥で、名前がよく似ているハゲワシなどと同じく死肉を食らう鳥としても知られています。また、メスの方がオスよりやや体が大きいという特徴があります。

ヒゲワシの体は頭部から足のまわりにかけての羽毛が白色~褐色をしており、上記の写真を見ても分かる通り、足の上部が厚い羽毛で覆われています。
また、先の細くなったくさび形の黒い尾羽も特徴的で雌雄ともに羽の色は似ていますが、幼鳥は頭部から首辺りまでの羽色が暗色になっているなどの違いがあります。

ヒゲワシは死肉食の鳥としては珍しくヤギやヒツジなどの動物の骨も餌としている鳥で、骨を食べる際には骨をクチバシにくわえて空に飛び立ち、岩の上に落とすなどして砕いてから骨の中にある髄を食べます。

巣は樹木に自然にできた穴や岩棚の隙間などに木の枝を積み上げる事によって形作られたもので、巣の内側には動物の毛、骨、皮の他、植物の草なども敷かれています。