カラフトフクロウ
Great Grey Owl

アカエリヒレアシシギ
科名
フクロウ科
その他の名前
樺太梟
英名:[Great Grey Owl]
学名:[Strix nebulosa]
分布
カラフトフクロウは北アメリカ大陸の北部やユーラシア大陸の北部など気温の低い地域に分布し、生息地域によっては冬になると南へと移動する個体群もいます。
大きさ
体長:68cm
羽色
カラフトフクロウは雌雄で羽色が似ています。
渡り
カラフトフクロウは一部、渡りを行います。
生息地
カラフトフクロウは木々の茂った森林や森林地帯の周辺、低木地などに生息しています。
解説
カラフトフクロウは北海道などでも見られるカバノキ類の低木地や寒さの厳しいロシアなどの森林地帯に生息するフクロウ科の猛禽類で大きな顔盤に対して小さな黄色い目を備えている事が大きな特徴です。

カラフトフクロウの体は一見するとがっしりとしていて逞しくも見えますが、実は防寒の為の長い羽毛が全身を覆っている事からそう見えるだけであって羽毛の中にある体はそれほど太くはなく、むしろ痩せています。
また、小さく黄色い目の中には更に小さい瞳孔があり、目の上にある眉毛のような線と合わり、かなりユニークな表情を作りだしています。

フクロウの仲間は夜に活発に活動する夜行性の種類が多いのですが、カラフトフクロウは昼夜を問わず活動し、レミングやハツカネズミ、ハタネズミなどの小型の哺乳類の他、小さな鳥などの獲物を見つけると音もなく近づき、捕えて食べます。
レミングは約4年の周期で数が増減するとされていますが、それに伴ってレミングを主な餌としている北極圏に近い地域に住むカラフトフクロウのヒナも増えたり減ったりすると言われています。

巣は大型の鳥類などが使っていた古巣や朽ちた大木にできた樹洞などを利用して作られ、特に針葉樹に住む事が多いと言われています。