コミミズク
Short-eared Owl

コミミズク
科名
フクロウ科
その他の名前
小耳木菟
英名:[Short-eared Owl]
学名:[Asio flammeus]
分布
コミミズクはユーラシア大陸のほぼ全域、北アメリカ大陸の全域、南アメリカ大陸の南部で繁殖し、高緯度の地域に住む個体群は冬になるとアフリカ大陸の北部、インド、メキシコなどの南の地域に移動します。
日本国内では冬鳥として全国的に渡来します。
大きさ
体長:38cm
羽色
雌雄で羽色が似ています。
渡り
コミミズクは一部、渡りを行います。
生息地
コミミズクは草原や淡水の湿地、沼地の他、砂丘、農耕地などにも生息しています。
解説
コミミズクは耳羽が非常に小さく、頭部が丸くなっているフクロウで飛ぶ際に有利な長い翼を持っており、この翼を水平よりもやや上を向いたV字形にした姿勢でゆっくりと滑空しながら獲物を探す事が出来ます。
また、この強力な翼を用いてホバリング(空中での停止飛行)をしながら、獲物を探している事もあります。

コミミズクはハツカネズミやハタネズミ、ハリネズミなどの小型の哺乳類や小型の鳥類、昆虫類、カエルなどを餌としており、捕らえた獲物はその場で食べるのではなく、別の場所に運んでから食べるという習性があります。
コミミズクは夜行性で主に夜に活動していますが、昼間に飛んでいる姿を見る事もあります。
休憩の際は上記の写真のように杭の上などで休んでいる事が多い。

巣は地面を浅く窪ませた形状もので視界の開けた場所に作られています。

コミミズクとよく似た種類の鳥としてはトラフズクがあげられます。