ヤツガシラ
Eurasian Hoopoe

ヤツガシラ
科名
ヤツガシラ科
その他の名前
戴勝、八頭
英名:[Eurasian Hoopoe]
学名:[Upupa epops]
分布
ヤツガシラはユーラシア大陸の北部以外の広い地域やアフリカ大陸のほぼ全域、アフリカ大陸から海を隔てて東にあるマダガスカル島などに分布しています。
日本国内においては全国的に旅鳥として見られ、局地的に繁殖している個体も存在しています。
大きさ
体長:29cm
羽色
雌雄で羽色が似ています。
渡り
ヤツガシラは一部、渡りを行います。
生息地
ヤツガシラは木々の疎らな林や低木地、藪、人里、農耕地などに生息しています。
解説
ヤツガシラは特徴的な冠羽と首の付け根辺りから急にシマウマの縞のような模様を持った鳥で、この模様は遠くから見ると背景に溶け込む効果があるとされています。

ヤツガシラは細長いクチバシを持ちますが、この形状は土の中にクチバシを刺してケラやミミズなどの地中の生物を捕らえるのに向いているとされ、昆虫やトカゲなどの小さな爬虫類などもついばんで食べます。
ヤツガシラの冠羽は普段は後部に倒れた状態になっていますが、驚いたり、敵が近づくなどして緊張すると写真のように立ち上がります。また、飛行する際に黒い尾羽には白い縞模様があらわれ、繁殖期になると「ポッポッポ」または「ポポポ」などの言葉であらわされる鳴き声をあげます。

巣は樹木に自然できた樹洞や壁の穴、白アリの塚などを利用して作られ、人家の屋根裏に住みつく事もあります。